2017年10月11日水曜日

【学生記事】ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 「交響曲第5番」







 今回はベートーヴェンの交響曲のことについて書いてみます。

 ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)は177012月、ドイツのボンで生まれました。ベートーヴェン一家はケルン選帝侯の宮廷歌手を務めていました。父親も音楽家で歌手でしたが、酒好きで歌手としての活動はうまくいかず、生活を支えてくれていた祖父が亡くなったことで生活が困窮します。当時モーツァルトが話題になっていたので、ベートーヴェンの父親は息子を音楽教育しようと考えました。かなり厳しいスパルタ教育をうけ、一時は音楽が嫌いになるほど鍛え抜かたようです。しかし、このスパルタ教育があったからベートーヴェンは偉大になれたのかもしれませんね!

さて、これは余談なのですが、今回題名に「交響曲第5番」といれたのには理由があります。ベートーヴェンの作品はどれも音楽史において重要なもので、ベートーヴェンの魅力を伝え切ろうとするといろんな曲を紹介することになります。全てをここで紹介するのは難しいですし、ベートーヴェンの魅力を完全にお伝えするのは私には無理なので、一番有名な5番を選んでみました。 日本では一般的に「運命」のタイトルで有名な曲ですね。




 貼ったリンクはヘルベルト・ブロムシュテットという指揮者のベートーヴェン第5番です。
 冒頭部分を知らない人はほとんどいないと思います。誰もが知るほど有名な「ジャジャジャジャーン」というやつですね。これを考えついたのがそもそもすごいな、と私は感じます。実はこのフレーズは、音がなる前に休符を含んでいます。「(ん)ジャジャジャジャーン」と表現したらわかりやすいでしょうか。
 どの楽章もとても魅力的ですが、私が個人的に気に入っている部分があるので、それを紹介したいと思います。先程貼ったリンクの動画の2600頃から最終楽章に入ります。聞いていただけるとわかりやすいと思いますが、静かな部分はまだ第3楽章です。盛り上がっていき、頂点に達したところからが最終楽章です。この流れだけで鳥肌ものなのですが、この後のメロディーや流れも本当に完成されているなあ、と感じます。
 35:34あたりから最後まで突っ走る部分も、個人的に好きな部分です。この偉大な交響曲5番の締めにふさわしい、勢いと迫力のある素晴らしい終わり方です。

 これをいうと「個人的オススメポイント」の意味が薄れそうですが、交響曲は最初から最後まで聴き通すとそのすごさが分かるものなのではないか、と個人的に思っています。もちろん部分的に聞いても美しいものは美しいのですが、その交響曲全体の形が見えた時にさらに説得力を増します。1時間もの曲を落ち着いて聴く時間を得るのは難しいかもしれませんが、鳥肌が立つ、あるいは武者震いがするほどの感動ってなかなか得られるものではありません。これまで紹介してきた作曲家でも、あるいはまだ紹介していない作曲家でも、何か触れてみると意外とハマったりするかもしれませんよ!


Schöpfung   

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