2008年10月22日水曜日

Eisbärbaby Flocke und Knut

北極熊は一般的に雪のように白い輝く毛皮をまとっています。
Flockeも もちろん真っ白でした。


砂遊び大好き!白くない北極熊Flockeに会えるのはNürnberg動物園だけです。



8月15日現在145cm 50Kg、大好物はバナナ!ブドウ・メロン・キウイも好き。


悲しいお知らせです。

9月22日、Berlin動物園の飼育員Thomas Dörfleinさんが心筋梗塞のため亡くなられました。
享年44歳。



 DörfleinさんはBerlin動物園で20年以上のキャリアを持つ飼育員でした。動物園の生物学者Heiner さんは、全てを動物たちに捧げた最も優れた飼育員の一人であるDörfleinさんの突然の死にショックを受けたと話しています。Dörfleinさんは愛嬌たっぷりの北極熊Knutの担当者でした。
 一つ年下のFlockeの飼育の際にもーマスさんはNürnberg動物園の担当者の相談に乗り沢山の有益な助言を与えてくれました。

 Knutは2006年12月5日に生まれました。Flockeと同じく親に育児放棄され、生後4日目には双子の一方が息を引き取りました。生きようとする小さな命のためにDörfleinさんは数か月もの長きにわたり子熊の育児室に泊まり込むなど愛情を注ぎました。 
 2007年1月23日、Berliner Zeitungenによって、このぎこちなくはしゃぐ子熊と飼育員の姿が報道されました。あどけない小さなクマと献身的な飼育員の姿は人々に温かい感動を与え、2007年度にはTraumpaar(理想の二人)に選ばれました。このコンビは世界中から注目される人気者となったのです。



 2008年初夏のころDörfleinさんは表立っての活動を控えていました。公的には休暇とされていましたが、実際は病気療養のためでした。

 Dörfleinさんが面倒を見ていた動物はKnutの他にもいます。特に心を込めて大切にお世話していたのは高齢の“Mäuschen“, 40歳になるヒグマです。死の少し前のある夏の日にDörfleinさんは言いました。
「Mäuschen はBerlin動物園でいつまでもいつまでも生きるんだ。あの子は絶対死ぬはずがない。」


10月10日午後、近親者の見守る中でBerlin-Spandauの墓地に埋葬されました。

Dörfleinさんのご遺徳を偲び、心からご冥福をお祈りします。

2008年10月8日水曜日

飯嶋ゼミ

飯嶋ゼミ「EUと日本の環境問題、都市・農村の再生事業」

 飯嶋ゼミは、去年から始まったばかりの新しいゼミです。平成20年度は3年生・・・4人、4年生・・・1人で活動しています。上記の通り、私たちはEUと日本の環境問題や都市再生・地域再生事業を主な研究課題として取り組んでいます。

 みなさんは「環境」という言葉から、どのようなことを連想するでしょうか?例えば、自然破壊、地球温暖化、公害、緑、二酸化炭素、バイオ燃料、ゴミ問題、水質汚染、大気汚染・・・といった言葉が最初に浮かぶと思います。しかしただ「環境」といっても、経済学からみる「環境」、政治学からみる「環境」、地理学からみる「環境」、法律学からみる「環境」、建築学からみる「環境」、生物学からみる「環境」等々、それぞれ違った角度から「環境」を捉えることで、見えてくるものも当然変わってきます。また、育児、福祉、税金、政界の汚職、格差社会問題、年金問題など、日々新聞で目にする問題や課題は、私たちの生活環境と密接に関係しています。つまり、私たちのすぐ周りにはさまざまな問題が山積みになっている訳です。

 前期は、都市や農村の問題について論文を読み解くこと、そこからさらに批判点、疑問点を探し議論を進めていくことを目標に研究を進めてきました。それだけではなく、議論をしていくなかでしっかり論点を明確にし、論理的に自分たちの意見を述べていくことについても力を入れてきました。
私たちはゼミでの議論のなかで「ロジック」をとても意識しています。ロジックは、文献を読み解いていく際に必要不可欠なものです。しかし、大学以前の教育課程で、私たちはあまりそれらを必要とされてきませんでした。高校生までの勉強から1ランクも2ランクもレベルUPをして、学問を紐解く面白さを身につけることも大学でできる勉強の醍醐味だと思います。  (ゼミ生代表 3年K.M.)

<<前期の研究テーマと発表内容>>
・ 地域環境再生と住みやすいまちづくり
・ 都市計画におけるパラダイムの転換
・ 自然との共生を目指して
・ 自然および農村環境の再生
・ Leipzig Charta zur nachhaltigen europäischen Stadt
・ 土建国家から福祉国家への転換
・ 「問題」を切り取る視点
・ 戸田ヶ原における自然再生事業
・ 欧州基金における都市の位置づけ
・ ランドスタットと東京
・ 都市からシティ・リージョン
・ EUレベルの環境政策と都市
・ 都市再生の日欧比較 ビルバオと北九州

<<前期の研究に使用した文献>>
・ 石弘之編(2002)『環境学の技法』東京大学出版会
・ 岡部明子(2003)『サステイナブルシティ EUの地域・環境戦略』学芸出版社
・ 寺岡俊一・西村幸夫編(2006)『地域再生の環境学』東京大学出版会

<<巡検>>
・丸の内地区都市再生事業