ハロウィンを過ぎると、次第に街中はイルミネーションに彩られ始めます。
そう、次に来たるべきイベントはクリスマス!
11月も半ばを過ぎて、クリスマスの気配が近づくとともに、気分も浮き足立ってきます。
今回のテーマは、ドイツクリスマスの風物詩であるお菓子、シュトレン。
一緒に、簡単に作れるレシピと作り方を、写真付きでお送りいたしますので
どうぞお楽しみに!
1. シュトレンってなんだ
最近、日本のパン屋やお菓子屋でも見かけるようになったため、シュトレンをご存知の方も多いのではないでしょうか。
シュトレンは、ドライフルーツやナッツ、シナモンなど数種類のスパイスをふんだんに練りこみ、更にバターをたっぷり入れたドイツクリスマスの伝統的な焼き菓子。
14世紀のドレスデンが発祥とされ、粉砂糖のたっぷりかかったその姿は、白いおくるみに包まれた幼子イエスを模していると言われています。
バターや洋酒が使われていて日持ちするため、ドイツではクリスマスの約一か月前に
シュトレンを焼き、薄くスライスして毎日一切れずつ食べながらクリスマスを待つのが習慣となっています。
ちなみに日本では「シュトーレン」と呼ばれることもありますが、ドイツ語の実際の発音に倣うと「シュトレン(Stollen)」が近いそうですよ。
2.シュトレンをつくってみる
ドイツでもシュトレンはパン屋などで売られているものの、家庭で手作りする人も多いようです。ですが、本格的なシュトレンはイーストを使って、捏ねて発酵させ、更にドライフルーツやオレンジピール、スパイス、バターやナッツを大量に使うという手間も時間も材料もかかるもの。
お菓子作りビギナーにはちょっとハードルが高い代物です。
ですが、インターネットで検索すると、スパイスを省略したり、ホットケーキミックスを使った簡易版シュトレンのレシピを見つけることができます。
今回作ってみるシュトレンも、イーストではなくベーキングパウダーを使った簡単バージョン。スパイスも入っていないし、ドライフルーツもレーズンだけ。
正統な作り方とは異なっているため、本格派のものとは味・食感の上で違いがあるシュトレンもどきに近いシュトレンなのですが、たっぷり入ったアーモンドの香りが香ばしくて、これはこれで美味しい。
要領の悪い私でも、計量からオーブンに入れるまで30分かからなかったと思います。
ドイツクリスマス気分を手軽に楽しみたい、という方はよろしければお試しください。
それでは参りましょう!
(参照したレシピは、栗原はるみさんのレシピ(haru_mi vol.34冬号掲載)です。)
①
準備
まず、計量し、下ごしらえから。
<材料>
くるみ 50g
レーズン 150g
ラム酒 大さじ1
砂糖 80g
バター 30g
(A)薄力粉(または強力粉) 100g
ベーキングパウダー 小さじ1
アーモンドパウダー 200g
(B)卵
1個
牛乳 1/4カップ
粉砂糖・グラニュー糖各適量
バターはあらかじめ1センチ角に切り、冷蔵庫で冷やしておきます。
レーズンは、熱湯でさっと洗ったら水気をふき取り、ラム酒をふりかけておきます。
くるみは荒目に刻んでおきましょう。
粉類は合わせて、ボールにふるい入れます。
そして、忘れずにオーブンを160度に予熱。
できたのがこちら~!
左上から反時計回りに、卵&牛乳、くるみ、レーズン、バター、砂糖、粉類
②
混ぜる
まず、砂糖を粉の入ったボールにざーっと投入!
全体をふんわりと混ぜます。
次はバター登場。
さらさらになるまで粉とすり合わせましょう。
跡形もなくなりました。
バターが合わさったら、くるみ、レーズンの順に混ぜていき、
最後に卵と牛乳をボールに投入し、生地をひとまとめにします。
この間、手がベタベタでカメラを握れなかったので、写真はなしですご容赦ください。
③
成形
生地が出来上がったので、シュトレンの形に成形します。
かたまりをボールから、オーブンシートの上に移して、生地を楕円形に平べったく伸ばします。
手を洗ってきたので、写真を撮りました。これがシュトレンの生地です。
伸ばしたら、横から3分の2くらいの位置で折り返し、真ん中だけもこっとさせた
細長い山のような形に整えます。
このとき私は手を汚したくなかったので、伸ばすのも折るのも、すべて手を使わずにゴムべらでペタペタやりました。面倒くさがりの人はまねしてください。
本格シュトレンを作る人には叱られるかもだけど。
できました!
今回は、友人にプレゼントするように2つ作りました。
彼女はレーズンが嫌いなので、レーズンだけ抜きで。
左の茶色単色の塊が友人用です。
④ 焼成
さてさて、シュトレン作りも大詰め。オーブンに入れて焼きますよ!
160度に熱しておいたオーブンに入れたら、約40分焼きます。
⑤ 仕上げ
やっとオーブンから出てきました~!!!
でも、まだまだ仕上げ作業が残っています。
オーブンから取り出して、シュトレンが冷めたら、茶こしで粉砂糖を降りかけます。
本場のは、粉砂糖の層になるまで砂糖をたっぷり振り掛けるのですが
カロリーが怖いので、今回は控えめ……。
本来のシュトレンと、どんどんかけ離れていくけど。
完成しました!
薄くスライスしていただきます。
今回のレシピはシュトレンの簡易版でしたが、もっと手軽にシュトレンを味わいたいのであれば、通販やパン屋、お菓子屋でもゲットできます。
逆に、超本格派をめざす!という方は、ドイツのレシピサイトを参考に、シュトレン作りに挑んでみては。ざわ・・・ざわ・・・。
(ドイツのレシピ投稿サイトCHEFKOCH.DE)
皆さんも今年は、シュトレンとともに、ドイツ風クリスマスいかがでしょうか。
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