(画像はゲーテ・インスティトゥートHPより)
今年の3月より、ゲーテ・インスティトゥート東京ドイツ文化センターにおいて、「演劇についての新たな考察」という討論会シリーズが開催され、毎月新たにゲストを迎える形で、多方面から劇場や演劇の社会における役割や存在意義、現代の演劇・新たな演劇の形を模索するイベントが開催されています。
今回のゲストは、日本だけでなく欧州を中心に世界で活躍する演劇ユニット「チェルフィッチュ」の主宰で、劇作家・演出家の岡田利規氏が招かれます。
チェルフィッチュについてはこちら
以下、東京ドイツ文化センターのイベントページより〜
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今回は、演劇ユニット、チェルフィッチュを主宰する劇作家で演出家の岡田利規氏をお招きします。岡田氏の戯曲作品と演出はその独特の言語・身体表現により国内で注目を集めたのち、世界中の劇場やフェスティバルで客演や共同制作を活発に行い、各地で大きな反響を呼んでいます。
そして今年6月には、ミュンヘンのカンマーシュピーレの俳優と共に、ドイツ語版『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』の初演が行われ、現地でも高い評価を受けました。今回は、岡田氏自身にミュンヘンでの制作を振り返って、そこでの発見や確認、今後も続くカンマーシュピーレでの仕事への抱負などを語っていただきます。加えて、通訳・ドラマトゥルクとして関わった山口真樹子さんにも参加いただき、演出家とは違った視点からミュンヘン公演を振り返っていただきます。
司会は演劇批評家の徳永京子さんです。
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上で言及されているように、岡田氏の作品『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶(Hot Pepper, Air Conditioner and the Farewell Speech)』はミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場(Münchner Kammerspiele)でレパートリー作品として上演され(プレミア:6月24日)、2016/17シーズン以降も上演される予定です。
同劇場での作品紹介ページはこちら
この他にも、彼の主宰する劇団チェルフィッチュとしても、5月には、今年3月に発表したばかりの新作『部屋に流れる時間の旅』が、海外ツアーとして、上述のミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場の他、フランクフルト、ユトレヒト、ブリュッセルで客演されました。
『部屋に流れる時間の旅』
さらに6月には、ブラウンシュヴァイクで開催された国際舞台芸術祭Festival Theaterformenに参加し、こちらでも昨年、日韓共同制作作品として日本で初演された『God Bless Baseball』が上演されています。
『God Bless Baseball』(写真はいずれもチェルフィッチュHPより)
筆者もベルリン滞在中の2014年に、ベルリンHAU(Hebbel am Ufer)劇場で開催された、フクシマをテーマにした演劇・パフォーマンス・フェスティバル「ジャパン・シンドローム」の一環で、同劇団の福島原発事故に基づいて制作された『現在地』と、当時ドイツで世界初演された『スーパープレニアムソフトWバニラリッチ』を観劇しましたが、彼らの独特な世界観が映し出された演技や作品は、ドイツの方々にも好評でした。
彼らの上演は基本的に日本語で行われるため、海外公演の際には字幕が添えられており、言葉の面でハンディキャップを負っているのですが、それでも彼らが欧州を中心に活動・活躍できる秘訣を聞ける良い機会ではないでしょうか。
興味のある方は是非!
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