3月29日にテニス仲間10人が綾瀬川の土手に集まり4分咲きの桜の下で酒を酌み交わした。この日は実は私たちの花見の二度目の予定日で当初の予定は23日であった。気象庁による桜の開花予想では東京は確か18日だったのだ。
地球温暖化の影響か、今年は暖冬であった。気象庁の開花予想を鵜呑みにして決定したわれわれの当初の花見予定日には桜はまだ固い蕾のままで、やむなく幹事は前日の夜になって29日に延期を通知した。参加予定者のひとりが前日の昼から花見のためにモツの煮込みを大量に作ってしまい、処分に困る事態となった。そんなわけで29日は待ちに待った花見で、「三日月の頃より待ちし 今宵かな」という月見の句の心境であった。
3月の中ごろだったと思うが、某テレビ局の気象予報士が面白いことを言っていた。毎年会社の花見の場所取りは4月の新入社員の仕事になっていることが多いが、今年は3月中にお花見日和となり去年入社した社員がもう一度場所取りをやらなければならないだろう、と言うのだ。地球温暖化はこんなところにも影響を与えているのである。
ところで桜の開花宣言は毎年各地の標本木の開花を担当官が目で確認して行われるが、東京の開花宣言の様子は海外のメディアでも報道された。ドイツのテレビ局の取材クルーも現場に来ており、逆に日本のテレビ局の取材を受けていた。桜の開花宣言の様子は上野公園の桜の下での宴と共に、この時期の日本を紹介する絶好のトピックスなのだろう。
Y.H.
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