2018年10月15日月曜日

【学生記事】矢羽々崇先生インタビュー

こんにちは!
Schokoladeです!

すっかり肌寒いですね~~
秋の味覚が美味しい時期となってきました。いかがお過ごしですか?
秋学期も始まったことですし、気合入れて頑張りましょう!

ということで、インタビュー第二弾です。
今回は矢羽々崇先生にインタビューさせていただきました。
心に響く名言をいただけたので、ぜひ最後までお付き合いください!


―ドイツ語の魅力は何だと思いますか?
面白さ!いろんな作品を読む中で、日本語で読むのとは違う世界が見られる。特に詩なんて、翻訳だと面白さは出てこないんだよね。オリジナルの音の響きの中に面白さがあって、それを感じてから詩にはまったかな。ある時好きな作家の自筆の原稿を見たんだけど、その瞬間に「研究するしかない」って思った(笑)

―語学をする魅力はなんだと思いますか?
新しい世界を知れることかな。世界を別の視点から捉えられるようになる。日本のニュースって海外の情報が薄くてアフリカのニュースとか一か月に何回聞くか、ってレベルでしょう?対して例えばドイツのニュースなんかは世界いろいろな場からの情報をまとめてる。だからドイツ語を学んで、ドイツ語のニュースを読むことで視野を広げられると思うよ。

―語学をする上で大切なことはなんですか?
バカであること!(笑)
語学に王道はないんだよね。要領よく、かっこよくこなそうとしたくても、そんな方法はない。「かっこ悪く、泥臭く、愚直に!」

―最後に獨協生に一言お願いします!
えー、そうだなあ。さっきも言った通りかっこよく生きるのも大事だけど、かっこ悪く何かを突き詰めるのも大事だよ。細かくてつまらない作業も大事に!


矢羽々先生、ありがとうございました!
まさかかっこ悪く、と言われるとは思いませんでした、、、!新鮮で心をぐっとつかまれるようなお言葉ですね。地道に一歩一歩、頑張ろうと思います。
次回は私が夏休みに参加したドイツ関連のイベントについて書きます!
お楽しみに~




(今回のイラストは友達が書いてくれました!いつも衝撃的な絵を生み出すことで有名な彼女ですが、思わぬ才能を発揮してくれました(笑)インタビューを受けてくださった矢羽々先生、イラストを描いてくれたSさん、ありがとうございました!)

Schokolade

2018年10月8日月曜日

【学生記事】F・J・ハイドン

Guten Tag!!

 前回のブログでは、ドイツの国歌を扱いました。その中でオーストリアの国歌の作曲者をW.A.モーツァルトとご紹介しましたが、現在ではJ.ホルツァーとする説が一般的なようです。申し訳ございません。
 今回は、ドイツの国歌を作曲した、F.J.ハイドンを紹介していきたいと思います。

Franz Joseph Haydn
        Wikipediaより

ハイドン(Franz Joseph Haydn)は1732年に現在のオーストリア北東部に生まれました。29歳の時に、ハンガリー西部の貴族、エステルハージ家(Esterázy)の副楽長の職に就いて以来、生涯のほとんどをこのエステルハージ家に仕えていました。

その期間にハイドンは80以上もの交響曲や、60以上の弦楽四重奏曲などを作曲しました。その中には、「王妃」の愛称で知られる交響曲第85番や、「ひばり」の愛称で知られる弦楽四重奏曲第67番、さらには、現在でも特に演奏機会の多いチェロ協奏曲第12番があります。
ここでそのいくつかを聴いてみましょう。

F.J.Haydn – Symphony No.85 Hob I:85
               Youtubeより


F.J.Haydn – String Quartet No.67 Hob III:63
              Youtubeより

エステルハージ家に仕えていた時に、ハイドンはモーツァルトと親交を深めました。それをきっかけにモーツァルトは、6つの弦楽四重奏曲をハイドンに捧げました。これが、ハイドン・セットです。
ハイドンがモーツァルトに与えた影響は大きく、モーツァルトの初期の交響曲や弦楽四重奏曲には、ハイドンの作曲の手法が用いられたものも少なくありません。

エステルハージ家から離職したのち、ハイドンはイギリスに移ります。このイギリス滞在中に作曲したのが、「驚愕」や「軍隊」、「ロンドン」などの各交響曲です。これらも現在演奏機会が多いので、聴いたことのある人も多いのではないでしょうか。

F.J.Haydn – Symphony No.94 Hob I:94
             Youtubeより

 ウィーンに戻ってくると、ハイドンは、オラトリオやミサ曲といった宗教音楽や、「皇帝」、「五度」などの弦楽四重奏曲を作曲します。弦楽四重奏曲第77番「皇帝」の第2楽章の旋律は、現ドイツ国歌として、親しまれています。

 このようにハイドンは多くの楽曲を残しており、特に100以上もの交響曲を作曲したことから、「交響曲の父」とも呼ばれています。また、後世の作曲家らに与えた影響は大きく、特にW.A.モーツァルトや初期のL.V.ベートーヴェンの作品には、ハイドンの作風が見えるようにも思えます。
 
 ハイドン特集いかがでしたか?次回もお楽しみに。それでは、Tschüss!!
小林尚暉