芸術を解さないKulturbanauseの私が紹介するのも気が引けるのですが、長野県上田市にある「無言館」とその付属施設「オリーヴの読書館」に行ってきたのでその報告です。
駐車場を出てしばらく歩くと石碑の形をした案内板があり,自然に囲まれた場所に無言館はあります(オリーヴの読書館は坂を半分下ったところに位置しています)。
無言館へ続く道と美術館前景
ここには若くして戦死した日本人画学生の作品が展示してあり、現在はオリーヴの読書館にて、ドイツ人戦没画家アルベルト・シャモーニの作品も展示されています(11月30日まで)。無言館でそれら日本人の作品を観ていると、何か芸術的感性を問わない、人間的な、静かに訴えかけてくるものが感じられてきます。心を揺さぶるといった、激しいものではありません。そこには戦争を直に感じさせるものはあまりなく、ただただ生の感情があるだけです。つまり戦争とは正反対のものがある、と私自身は思いました。
シャモーニの作品でも、殊にある一つの作品を前にして(ドイツ文化センターの紹介ページにある„Ohne Titel(Reiter und Kometen)“です)そういった印象を受けます。飽くまで個人的な感想で、他にメッセージがあるのかも分りません。
主義主張は関係ありません。私はただ、是非鑑賞してみてくださいと言うだけです。
Yuki Watanabe
「ドイツ人戦没画家 アルベルト・シャモーニ展」
期間:2014年11月30日(日)―2015年11月30(月) (4月-11月無休)
場所:無言館(長野県上田市古安曽山王山3462)
入場料:一般1000円、高・大学生800円、小・中学生100円
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