2015年6月26日金曜日

歴史で学ぶドイツ語・第1回「Stimmen der Zeit」

Stimmen der Zeit

Guten Tag, meine Herrschaften!

 晴れて学生記者ボランティアとなったWatanabeです。ゼミは畑違いですが、20世紀のドイツの歴史に興味があるので、私の記事ではそうしたことを肩肘はらずに書き連ねていきたいと思います。
 突然ですが、みなさんはどのようにドイツ語を勉強していますか?„Schritte“あるいは„Ziel“?それだけだと勉強しないといけない、というような義務感を持ってしまうこともなきにしもあらずですよね(フーバーさんごめんなさい!)。そんなときは、やはり関心のある分野で挑戦してみるのも一つの手でしょう。本屋さんでよく見かける『○○で学ぶ何々語』といった類のものです。

 今回紹介するのは„Stimmen der Zeit Deutschland im 20. Jahrhundert (獨協大学OPAC)“、図書館にCD3枚とともに置いてある教材です(教材と書くと堅苦しく感じますが)。ディクテーションはDeutsche Welleでもできますが、さしあたりはこれを使ってやっています。この本(CD)の特徴の一つは、随所に歴史的録音が挿入されていることでしょう。オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(本のタイトルと矛盾しますが、まあドイツ語圏という括りにしておきましょう)の蓄音機による録音、ある士官の愛国主義的鼓舞、1954年の記念碑的サッカー中継、あるいはちょっと前に新聞などにも載ったヴァイツゼッカー大統領の演説等々、歴史に興味のある方はCDとセットで試してみてください!
 またどんな出来事だったのか、勉強が横道にそれることは確実ですが、インターネットで調べながら進めることもおすすめします。音楽も収録されているので、私はyoutubeで何度も横道にそれました(unwiderstehliche Versuchung!!)。 


 本の体裁について。左に語彙の説明(アメリカで出版されたものなので、英語です)、右に本文というスタイルで学習者への配慮もされています。文章は歴史的現在といわれるもので、演説など一部をのぞいて現在形で統一されています。また2格(Genitiv)が多用されているので、NHKの硬派なドキュメンタリーのような調子であると思われます。語彙の部分は大体NHKのまいにちドイツ語 応用編くらいな分量ですから、レベルもそのくらいを想定しておけば間違いないでしょう(ちなみに「まいにちドイツ語」のテキストも図書館に置いてあります)。

 ただ2週間で終わらせるにはもったいない、というより難しい(215ページあります)と思ったので、私は海外の古本屋から本だけを取り寄せました。日本で扱っているところもあるのかもわかりませんが(インターネットのない古本屋さんなど)、自分が調べた限りでは見つかりませんでした。
 何はともあれ、ドイツの20世紀を辿りながら語学も同時にやりたいと思っている学生のみなさん、ぜひ一度手にとってみてください。

Yuki Watanabe

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