2019年5月20日月曜日

【インタビュー】卒業生が紹介するドイツ語学科 Vol.1 (文字起こし版)

☆:堀江 夏 君(2018年9月卒業) 
○:インタビュー担当学生(ドイツ語学科3年)

※最下部に動画リンクあり



○:大学に入る前の頃に持っていた、「ドイツ」のイメージを教えてください。

☆たぶん、持ってるイメージ(・・・)持って「た」イメージとしては、多分日本人が考えるドイツそのもので、サッカーが強くてベンツとかアウディとか車めっちゃ作ってて、それでいてすごい日本人と似ているとかって言われるような、真面目さであったりだとか、勤勉さみたいなものが備わってる国、かな・・・みたいな感じだ、で、思ってましたね。はい。

○獨協大学のドイツ語学科を受験した理由、入学する前の志望理由とか教えてください。
 
☆これといってはっきりしたものはそんなになくて、ただ元々興味があって将来ついてみたいなって思う仕事で外国語がすごい必要だってことだけは、分かってたので、外国語ができる大学に行きたいなって思ったので、それで、たまたま入試受けてみたら獨協大学さんと、たまたまご縁があって入学させていただいた、みたいな感じですね

○獨協大学は第一志望だったのですか?

☆そうでした・・・ 。はい(笑)

○獨協大学ではドイツ語とかドイツのことをやっぱりやりたいと思って入学した?
 
☆そうですね。ドイツ語学科が第一志望だったので、入ったらドイツ語は絶対やることにはなってただろうなーって、思ってます。

○高校生の時からずっとドイツ語に興味があったのですか。

☆興味はありました。ただ、まさかやるとは思ってなかったです
  
○なんで高校生のときからドイツ語に興味がわいたのでしょう。
 
☆なんでだろう・・・? そんなに、それこそ志望動機といっしょで、そんなにはっきりした理由はなくって。ただ、 大学入って中国語とか韓国語もしくはヨーロッパの言語で言うならスペイン語とかをやる自分が想像できないし、ただでさえ英語もそんなにできるわけじゃないのに、じゃあ英語と似てる言語でもっと英語よりも楽しく勉強できそうなのってなった時にドイツ語じゃないかなって、ふとインスピレーションが湧いたみたいな感じですね。

○ということは大学に入ってからドイツ語を始めた?

☆はい。

○けど、大学の4年間だけでドイツ語って自分のものになるものですか?
 
☆どうなんでしょうね・・・。 いまだに葛藤はありますし、特に留学帰ってきて日本にくると、やっぱりドイツ語ってしゃべる機会がすごく減ってしまうものなので、実際留学中であったりだとか、留学帰ってきて大学で授業を受けてる中で、その、議論とかで話すドイツ語の内容が今しゃべれてるかって言うと、そうでもなくなってきちゃったりもするんで、やっぱり身につけるためには、ある程度継続的に、例えば毎日ニュースサイト見るとかやらないといけないなとは思ってても、やっぱりできてなくて、で、結局いまスイスもう一回戻ったりとかしたとして、前と同じようなこと喋れるかと思うとすごい不安になりますね。



○ドイツ語は入学して最初からできる方でしたか

☆いや、そうではなかったと思います。1年の時に所属してたクラスは本当に、あの歴代のドイツ語学科の中でもドベとか言われてたようなクラスだったので、まさか今みたいな感じになるとは思ってはなかったです。
ただやっぱり英語よりもすごい一週間の中で長い時間いっしょに過ごしているというか、向き合っているものなので、で、しかもそれでいて学科の名前にもなってるものなので、身につけなきゃどうしようみたいな、そういう葛藤とはずっと闘ってたと思います。

○習い始めてからどれくらい経って現地の大学に留学しても大丈夫だなって思うようになりました?
 
☆正直、留学行ってからも大丈夫だとは思ってなかったです。ていうのも、元々留学したいなとは思ってて、で、留学するにしても交換留学だとそれなりの条件があるので、まずその条件を、しゃべれるしゃべれないに関わらずクリアしないといけないから、まずそこのクリアだけを考えて、最初覚えてて、で、たまたま2年の間でその条件もクリアできて、で、3年になってから選考受けたら、たまたま先生達からもこの大学なら行っていいんじゃないっていうふうに言われて、それで行けちゃったので。 やっぱりそんなに・・・割と自分が追いついてないところで、トントンいってしまったところもあったので、いつから大丈夫、いけるとかっていうのは全くなかったです。

○とはいえ、ほぼ2年ちょいで留学条件をクリアしていたわけで・・・・。留学条件にドイツ語の筆記と口頭の試験を受験しなくていけないのですが、それ用の準備とか勉強の仕方、コツとかあったら、後輩のためにメッセージお願いします。

☆はい。留学の、そのぉ、最低条件としてGoethe Zertifikat B1ていう試験があるんですけど正直そんなにコツとか方法みたいなのはなくて、自分も正直トライアンドエラーでもう、どんどん再試を無理やりしてって、どんどん外堀固めて一気に向かってた感じだったんで、たぶん獨協に入ってドイツ語を第一言語にしている分には先生たちといかに仲良くなってめちゃくちゃ相談して色々聞いてもらうかじゃないかなとは思います。というのも、ドイツ語学科の先生方、すごい熱心な方が多いので、なんか学生が思ってる、これなんでだろうとか、なんでこういう言い回しをするのかとか、どうしても文法のシステム上で、どうしてもここがわからないみたいなものは必ず説明わかりやすくしてくださいますし、その試験対策だけじゃなくてドイツに実際に仮に行ったとしてどういう表現が使えてみたいなものまで、しっかり教えてくださるので、授業積極的に参加してれば、それなりにすぐに「あ、行けるかもしれないなー」みたいな感じにはなってくるんじゃないかなとは思います。

○交換留学先としてスイスのバーゼルを選んだ理由を教えてください。
 
☆まあ大きな理由としてはやっぱり選考、留学の選考でバーゼルにしたらどうですかっていうふうにおすすめされたのもありますし、実際に34年で所属してたゼミの先生もともと仲良い方で、ゼミ入った直後だったんで相談したら、せっかくだしスイスってなかなかドイツ語学科の中で関わりがある人はいても、フィーチャーはされない国なので、せっかくだから、そのスイス行ってみて実際に肌で感じてみたらっていうふうに言われたので行ってみることにしました。

○バーゼルでなかったらどこの大学にいってたでしょう。

バーゼルと一緒に入学許可出せるよって言われてたのがドイツのデュースブルク・エッセン大学だったので、多分行かなかったらデュースブルクに入ってたと思います。

○留学先の単位も獨協大学の単位に変換できますよね。実際、現地の大学で単位はどのくらい取得できるものでしょう。

☆単位は合計で20、向こうの単位で20単位か 25単位ぐらいですかね。獨協大学の単位に変換したのは、そのうちの獨協の大学の単位で10単位分だったので、それなりに取ってるのかな?・・・とは思います

○現地のドイツ語で授業を受けて、 大学の単位を取るのに苦労した話とかありますか。

☆苦労話は、多分、他の留学生の方も真面目に授業を受けてればそれなりにしてることだと思うんで人並みではありますけど、代表的な例としては、とりあえず授業を受けるに際して、何の準備もしないで行っても分からないし、自分の意見も言えないので、その週の授業でやるテキストであったりだとか文献は必ず全部目通して、必要なところはマーカー引いて、わからない単語は全部ピックアップして、この文の時にこの単語を使うと日本語にした時にどういう意味になるかなっていうのは必ず頭にインプットしてから授業を受けるようにはしてました。
  
○大学ではドイツ語を学ぶだけでなくて、ドイツ語圏をテーマにした専門科目も学ばなくてはいけないわけですが、獨協大学の3年生から何を専攻して、どのゼミで学んでいましたか。 

☆大学では岡村りら先生のゼミに所属してまして、で、ゼミの専攻内容としては、ドイツと日本でその一つの町の単位であったりだとか、地域の単位で交通機関を維持していく仕組みとか取り組みに違いがあるのかっていうのを比較研究してました。



○岡村ゼミのどこが魅力ですか?

☆魅力ですか?魅力に溢れているとは思ってます。で、具体的な例で言うと、自分のその言いたい意見であったりだとか、自分の提起したい問題に対して、ちゃんと先生だけじゃなくて周りの学生もフィードバックをくれて、で、反論があればちゃんと反論を言ってくれるし、なんでそうなるんですかって思った時にはちゃんとなんでそうなるんですかって訊かれてこっちが説明しなきゃいけない環境がちゃんとできてるので、 その、手抜いて自分が研究することができないし、必ず自分も興味ある内容をしっかりやってんだから、ちゃんとやろうよっていうマインドにさせてくれる雰囲気があるところが、いい例かなと思います。 

○ゼミの勉強と並行して就活するのですが、留学から帰ってきてから就活するってあまり例がないので、いつからとか具体的に教えてくれませんか。

☆就活を始めたのは4年の冬休みに始まる前ぐらい、留学帰ってきてから1学期空けた感じですかね。留学帰ってきたのが4年の夏休みだったんで、ふつうにその明けの授業期間はちゃんと授業受けて、でもそろそろ就活考えなきゃなとか思ってたら、時間過ぎちゃってて年が明けてから、あ、やんなきゃって感じです。

○会社の応募とか面接でドイツ語の力と留学の話は有利だったとか、効果ありましたか。

☆効果あるところもありましたし、ないところもありました。多分面接する方がどこに興味を持っているのかで訊かれる内容が大きく変わってくるので、実際、内定いただいた企業さんは最終面接で社長さんが、すごい留学のことを興味ありそうな感じで聞いてくださって、で、あなたはそこでなにを学んで、どんな利益というか、どういう力を得ましたかみたいな・・・そういう質問が多かった感じがしました。

○留学先とか大学で勉強したことで就職とか就職先の職場でも生かせるものがあるとすればそれは何でしょうか。

☆視野の広さと寛容性・・・じゃないですかね。スイスの留学中、授業ずっと受けてて、特に入ってた学科が基本的にヨーロッパ内での留学生がすごい多い学科だったので、アジア系というか、白くない人とか、顔の彫りが深くない人が自分だけとか、もしくは隣に知らない中国とか韓国からきた留学生の人がいてというような状況だったので、それでドイツ語で意見がんばってつたなく伝えて、毎週毎週テクストをガーって全部読んでメモって、て、やってたら周りの人たちが自然に気にしてくれて、たとえばメモでぐしゃぐしゃになったテクストを見ながら、それ読むの何時間かかったのって訊かれて、それで盛り上がって、で分かんないところがあったら、いつでも訊いてねとかって言われて、全然バックグラウンドも違うしできるドイツ語力も違うし、で、なんならスイスのドイツ語の方言なんてぜんぜんできないのに、なんか困ったことあったら時間作ってあげるから、一緒に勉強してあげるよみたいな感じで、なんか相容れないほどではないにせよ、全く知らないところからきた、よく分からないやつでも気軽に接してくれて、助け船も出してくれて、で、いっしょにプレゼンの準備してくれるとか、そういうなんだろ、なにげない、他者に対する抵抗感のなさみたいな、そういうところはすごい学ぶところもあったし、自分もそうしてもらってるから日本帰って逆に日本でヨーロッパの人だとか他のアジア圏の人って、以外と違う人っていうイメージ自分たち持ってるけど、そういう人たちとも興味持っていろんな話しながら、いっしょのことできたら面白いだろうなというふうに思って接せられるようになったところはやっぱり、これからも生きていくのかなとは思います。

○就職してから海外にいくとか予想していますか。

☆一応、いけなくはないぐらいの感じみたいではあります。ただ働いてみないと分からないところが大きいかな。

○これから10年先のこととか、将来の夢とかあったら話してくれますか。


☆将来の夢、たぶん大学の自分が興味あった、なにかしらの興味があって入って、なんやかんや4年半勉強してきてやめることもなくて感じで続けられちゃったんで、たぶん10年後も自分がこれやりたいなって思ってることは最低限できるようにしてくんじゃないかなとは思います。ただ「将来の夢」とか「目標」とかはあんまりないかな・・・とは思います。


堀江さん、どうもありがとうございました!!
なお、このインタビューは以下で動画で見られますので、ぜひご覧ください。




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