2008年7月31日木曜日

「テレビでドイツ語」よもやま話7

「テレビでドイツ語LIVE in DOKKYO」開催!
石井正則さん,獨協大学に

去る7月26日(土),獨協大学で「第10回全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト」が開催されました。そのアトラクションとして,「テレビでドイツ語」でおなじみの石井正則さんに来ていただき,私と二人で「テレビでドイツ語LIVE in DOKYYO」をしました。


考えてみると,テレビでは石井さんと私が直接話し合っているシーンはありません。そう考えると,ライブ版とはいえ,めずらしい?展開だったわけです。最初は石井さんへのインタビュー。はじめから盛り上げていただき,私も気分よくお話しすることができました。さすがプロだなあ。

ついで7月24日放送のEs gibt (auch noch) ein Kratermuseum.「クレーター博物館がある」というキーフレーズをもとに,es gibt + 4格の練習を会場の皆さんと一緒にしたり,石井さんとスキットを演じたりしました。字幕もない状態でのスキットでしたが,石井さんの演技もあって,皆さんに笑ってもらうことができました。

なお,スキットはこんな内容で,時間厳守のドイツ人(ステレオタイプ?)にひっかけたお話でした。
ISHII: Hallo!
YHB: Hallo!(ぐだぐだしている)
ISHII: Entschuldigung, gibt es hier eine Post?
YHB: Ja, gehen Sie hier geradeaus, da sehen Sie eine Ampel. Dort gehen Sie nach rechts, dann gleich nach rechts. Danach an der nächsten Kreuzung nochmals nach rechts. (ここをまっすぐ,信号が見えるからそこを右,すぐに右,次の交差点を右。)
ISHII: まっすぐ行って右,そして右に右ね。Danke schön! Tschüs!
YHB: Bitte! Tschüs!
ISHII: (右,右,右と動いて)あれ,もとに戻っちゃった。Wo ist denn die Post??
YHB: Hier ist die Post! Es ist 9 Uhr! Also öffne ich den Schalter!(「ここが郵便局。さあ9時だ,窓口を開けよう」郵便のマークを出して,窓口を作る)

最後に,会場にリポーターとして来ていたナオキ君にも舞台に上がってもらい,石井さんとナオキ君から,ドイツ語を学ぶ高校生の皆さんへメッセージを語っていただきました。とても素晴らしいメッセージでした! その内容は,スピーチコンテスト本選の模様ともども「テレビでドイツ語」で放映されます。ぜひ8月28日と9月4日午前0時00分〜0時25分(再放送9月1日,9月8日午前6時00分〜6時25分)で聞いてください!

獨協まで来てくださった石井さん,高校生の皆さんも観客の皆さんも,とても喜んでいました。本当にありがとうございます!

2008年7月24日木曜日

「テレビでドイツ語」よもやま話6

Auf das Fahrrad!
自転車の上へ

Guten Tag!
今日もドイツ語,楽しんでますか?

 7月第3週に,前置詞が出てきました。それも,auf(〜の上)やin(〜の中),unter(〜の下)のような,場合に応じて3格と4格を使い分ける前置詞です。格変化がパズルのように複雑なのに,その上どちらかの格を使うかも判断しないといけないので,ドイツ語を身につけていく際のハードルのひとつです。
 ちなみに使い分けは,移動の方向を示すときには4格を使い,場所を示すときには3格を使います。

 この前置詞を説明するのに,講師である私とNHKのスタッフは,(ありきたりの)カバンを使ってauf dem Tisch(机の上に[ある])とauf den Tisch(机の上へ[置く])という表現を予定していました。
 でも,そこで石井さんから提案があったのです。「demとdenでは音が似ているので,区別しにくいから,別の例がいい」というのです。

 そこから出演者もスタッフも一緒になって,より分かりやすいシーン作りがスタジオで始まりました。そして時間をかけて出来上がったのが,auf das Fahrrad(自転車の上へ)石井さんが乗るシーン,そして石井さんがauf dem Fahrrad(自転車の上に)乗っているシーンでした。
 さらには,石井さんがunter das Fahrrad(自転車の下へ)もぐるシーンと,石井さんがunter dem Fahrrad(自転車の下に)横になっているシーンも追加されました。
 この石井さんの体を張った演技で,前置詞がとても分かりやすくなったと思います。

 これも,石井さんが中心となって,ナオキくん,ユリアーネさんが積極的にアイディアを出してくれたおかげです。はじめて学ぶ人の気持ちになって説明や練習を考えることの大切さをあらためて感じた次第です。

 放送のときには見えてきませんが,こうしたさまざまな工夫が積み重ねられているのです。

NHK外国語講座 テレビでドイツ語は
教育テレビ
放送:(木) 午前0:00~0:25(水曜深夜)
再放送:(翌週月) 午前6:00~6:25
大好評放映中です。

2008年7月20日日曜日

Weißes Wunder im Zoo Safaripark

7頭の白ライオンの赤ちゃんが一気に生まれました。世界的な記録です!


白ライオンは世界中でも200頭ほどしかいません。1996年3頭の白ライオンが
Zoo Safari-und Hollywoodpark Stukenbrockにやってきました。
当時このため息の出るような美しさを備えた百獣の王に会えるのはヨーロッパでこの動物園だけでした。

この白ライオンはアルビノ(メラニン色素の遺伝情報欠損による先天性色素欠乏症)ではありません。
輝く青い瞳を見てください。




遺伝的には正常な白変種のライオンです。遺伝子の突然変異によって生まれました。
白変種にはこの他北極熊などがいます。Flockeもそうです。
白い毛皮は夜でさえ目立つため狩りなどでカモフラージュにはなりにくく、保護が必要ではないかといわれています。



一日4回4時間ごとにミルクを飲む白ライオンのおチビさんたち。
一番大きい子は一回に100グラム、小さい子も60~80グラムは飲んでいます。
すでに最初の歯が生え始めています。

白ライオンについてもっと知りたい方は
Zoo Safari-und Hollywoodpark Stukenbrockへ!
お得なOnline-Ticketもあります。

2008年6月25日水曜日

「テレビでドイツ語」よもやま話5

<撮影のこと>

 Guten Tag! 皆さん,こんにちは。

 学生や卒業生の皆さんから,「『テレビでドイツ語』を見ていますよ」と言われると嬉しいのですが,「先生,あまり出てこないんですね」と言われると,ちょっと悲しいような気分。もともと準備の打ち合わせ段階で,「あまり出ないでいいように」とお願いしていたのです。

 だからといって,出演以外の場面でくつろいでいるわけではありません。他の場面の撮影の間も,フロアにいて,ずっと聞いているんですよ。ナオキくんの説明を変えてもらったり,ドイツ語のチェックなどをしているので,けっこう緊張しています。

 さて,「例の二人」Maxと社長のシーン,実はゆうほさんと並んで一緒に撮影しているのです。カメラに向かって右側,いつもMaxの顔が出ている場所にゆうほさんが立っています。反対側(左側)にはおなじみのテーブルがあって,定位置に石井さんが座っていて,3人でかけあいをしながら収録しているのです。
 ですので,最近はそんなことはないのですが,以前は石井さんの声に反応して,私が石井さんのいる左へ視線を送っている回もあります。気づいた人はいるかな?

 石井さんはとても頭の回転が速く,リハーサルの段階では放送には乗っていない面白いギャグをたくさん言ってくれるので,大笑いしながら楽しく撮影しています。なお,7月26日(土)の「全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト」のアトラクションに来てくださり,一緒に「テレビでドイツ語LIVE in DOKKYO」に出演してくださいます。どうぞお楽しみに!

 ゆうほさんは,昨年度放送のスキットで主人公を演じた際に徹底的にドイツ語を教え込まれているので,きれいなドイツ語を話してくれます。そしてとてもチャーミングですから,明るい雰囲気を作ってくれます。


 石井さんやナオキくん,ユリアーネさんのようにセリフをスラスラと言えない私のために,スタッフが文法の表を画面全部に出す時間を作ってくれました。これだと手に原稿をもって説明できる!大きな利点があります。最近はその時間がどんどん長くなっているような…。なので,「あまり出なくていいように」というのは,正しい(?)お願いだったわけです。
 それにしても,3人がしっかりセリフを自分のものにして,撮影をどんどん進めていくのには驚かされます。少しは見習わないとなあ。

 では,auf Wiedersehen!

NHK外国語講座 テレビでドイツ語は
教育テレビ
放送:(木) 午前0:00~0:25(水曜深夜)
再放送:(翌週月) 午前6:00~6:25
大好評放映中です。

2008年6月9日月曜日

夏休みにウィーンに行くなら、学生寮に泊まってみよう。

私は夏休みに資料を探しによくウィーンに行きます。そのときには、安くて便利なので、もっぱらウィーン大学の学生寮に泊めてもらいます。夏休みになると寮に居た学生たちが故郷に帰るので、空いた部屋を利用して、休暇中の間、客を泊めてくれる学生寮があるのです。
これには2種類あります。

1. 短期で1泊、2泊あるいは数日でも泊めてくれる学生寮。
2. 長期で最低2週間(半月)、ふつうは1ヶ月単位で泊めてくれる学生寮。

1. 短期の場合

これは完全にホテル化していて、ホテルとして宿泊客を受け入れている学生寮です。このタイプの学生寮は、夏休みにも残っている寮生を別の棟に移して、7月、8月、9月の3ヶ月間はホテルとして営業するわけです。ですから1泊でも2泊でも泊まれます。値段がユースホステルよりも高いけれど、一般のホテル代よりは安い。シャワー・トイレ付きの個室でゆっくりできます。いくつかあるのですが、安いのは



a) 「Sommerhotel Don Bosco 」
(Hagenmüllergasse 33, A- 1030 Wien, e-mail:sommerhotel@donbosco.at)

値段はシングルでシャワートイレ朝食付が1泊30ユーロ、二人部屋だと50ユーロとインターネットには出ています。



ドン・ボスコは19世紀の宗教家で、キリスト教カトリック系のサレジオ会を創設した人です。日本では星美学園やサレジオ学園という学校がこの系譜のようです。この宗教団体がウィーンで学生寮を開き、夏休みにはホテルとなっているわけです。





b) 「Studentenheim der Universität für Musik und darstellende Kunst Wien」
(Johannesgasse 8, A-1010 Wien, eMail:grosser@mdw.ac.at)

シュテファン大聖堂のすぐ近くにある音楽・美術大学系の学生寮です。シャワーだけでなく湯船のある部屋のようです。シングルで湯船トイレ朝食付きが一泊40ユーロ、二人部屋だと一人36ユーロと出ています。トイレが共同だともっと安くなります。むかし修道院だったところが今は学生寮になり、夏季に短期の宿泊者を泊めています。私は泊まったことはありませんが、学生食堂で昼食を食べたことがあります。 学生旅行者がシュテファン大聖堂の近くで平日昼食をとりたかったら、ここへ行くとよいでしょう。




c) 「Gästehaus Pfeilgasse」
(Pfeilgasse 4-6, A-1080 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at )、
「Hotel Academia」
(Pfeilgasse 3a, A-1080 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at )、
「Hotel Avis」
( Pfeilgasse 4, A-1080 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at)、
「Hotel Atlas」
(Lerchenfelderstraße 1-3, A-1070 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at)

これらは「Akademikerhilfe」という団体が運営している学生寮ですが、夏は完全にホテル化しています。

「Gästehaus Pfeilgasse」はトイレ・シャワーが部屋にはなく共同なので安く、シングルが朝食付きで30ユーロ、二人部屋が50ユーロとなっています。

「Hotel Academia」と「Hotel Avis」は、ふつうのホテルと同じ評価を受けて★★のランクを得ています。だから少し値段が高めです。シングルが湯船トイレ朝食付きで一泊58ユーロ、二人部屋が78ユーロと出ています。

「Hotel Atlas」は★★★を得たホテルで、もう10ユーロぐらい高くなっています。

これらの学生寮というか、ホテルに泊まってみようと思う人は、メールやファクスで予約することになります。ウィーンは英語が通じますから、ドイツ語が苦手の人は英語で書きましょう。あるいはウィーンに到着してから電話をしても、空いていれば泊めてくれるでしょう。ホテルと同じですから。


学生寮ホテルは夏の7月、8月、9月の3ヶ月だけの営業です。冬休みや春休みに行くのでしたら、学生寮ではないのですが、私のお勧めは、なんといっても「das Benediktushaus」です。



「Das Benediktushaus」
(Freyung 6a, A - 1010 Wien, eMail: benediktushaus@schottenstift.at)






12世紀にウィーンに設立された修道院がいま都心でペンションをやっているのです。中世の雰囲気のある人気のペンションです。湯船トイレ朝食付きでシングルが64ユーロ(一泊だけ)か60ユーロ(2泊以上)、二人部屋は97ユーロ(一泊だけ)か90ユーロ(2泊以上)と少し高めですが、ふつうのホテルよりは安いし、リング通りの輪の中にあってどこへ行くにも便利です。

2. 長期の場合
このタイプの学生寮は、半月とか一ヶ月単位で、夏季休暇中に講習会や実習に参加する人たちを泊めてくれます。私はこのタイプの学生寮に泊まります。トイレ・シャワーのついた個室が一ヶ月300ユーロから350ユーロぐらいです。トイレ・シャワーが廊下にあって共同の場合はもっと安く、200ユーロから300ユーロぐらいでしょう。

a) 「ÖJAB-Haus Burgenland 3, Studentinnen- und Studentenwohnheim 」
(Bürgerspitalgasse 19, A-1060 Wien, eMail: burgenland3@oejab.at)

私が一昨年に泊まったのが、ウィーン西駅そばの学生寮「Burgenland 3」です。ここは残念ながら、7月15日から8月31日までしか受け入れてくれません。この学生寮を経営している団体「ÖJAB - Österreichische JungArbeiterBewegung」の学生寮はどこもこの期間しか受け入れないようです。運営団体のホームページ からほかの寮も調べることができます。私はこの団体の別の寮「Burgenland 1」にも8月の一ヵ月間2回泊っています。

b) 「Evangelisches Studentenheim, Wilhelm-Dantine-Haus」
 (Blumengasse 6, A-1180 Wien, E-Mail: studentenheim@evang.at)

9月にも泊まりたかったら、この学生寮が、2月、7月、8月、9月に受け入れると(Ferien-Vermietung an Gäste,In den Ferien: Februar, Juli, August, September: Günstige Übernachtungsmöglichkeit für Gäste, Gruppen oder Einzelpersonen.)ホームページに書いています。

c) 「Studentenheim Haus Döbling」
(Gymnasiumstraße 85, A-1190 Wien, fax.:369 54 90 25)

この学生寮は7月、8月、9月の3ヶ月受け入れてくれます。一ヶ月250ユーロで、事務手数料は無料。ただし、滞在は一ヶ月単位。一日や2日の滞在でも一ヶ月分の室料250ユーロを払わなければならないと出ています。トイレ・シャワーは共同のようです。申込みは夏季休暇の場合ファクスでのみ受け付け、形式は自由だということです。ファクス番号は日本からだと、+43-1-369 54 94 90 25です。10年ほど前にウィーンで出会った獨協の卒業生がこの学生寮に泊まっていました。大きな学生寮で、若い人にはここが一番手軽かもしれません。

d) 「Akademikerhilfe – Studentenunterstützungsverein」
(A-1080 Wien, Pfeilgasse 3a, eMail:studentservice@akademikerhilfe.at )

前述の「Akademikerhilfe」という団体が運営する学生寮も受け入れていると思います。10年ぐらい前になりますが、私はここの学生寮のひとつで8月、9月の2か月を過ごしました。

e) 「Studentenheim Neudeggergasse 21」
(Neudeggergasse 21, A-1080,
eMail: neudeggerheim@yahoo.com, office@studentenfoerderung.sth.ac.at)

 ここは部屋代のほかに敷金300ユーロぐらいかかります。でも9月にも受け入れてくれるところが魅力です。

申し込む時は、ホームページからメールアドレスを見つけて、ドイツ語か英語で、希望を書きます。断わりの返事を受けることもありますが、良い返事をもらえることもあります。良い返事をもらえたらシメタものです。短期の場合にはホテルやユースホステルの予約と同じですが、一ヶ月ぐらいの滞在となると、予約金を50ユーロから100ユーロ要求されます。これは退寮する時に返してくれる場合もあれば、事務費として取られてしまう場合もあります。確かめましょう。鍵の預託金は50ユーロぐらいですが、これは退寮の時に返してくれるでしょう。

ドイツ語圏へ行ってドイツ語の講習会に出席し、講習の前後にしばらく滞在して見聞を広めたいとき、学生寮に滞在するのもよいかもしれません。また、大学図書館や国立図書館に通って資料を集めたり、論文を書いたりするときに、ウィーン大学の学生寮は便利です。いかがでしょうか。

(k.h.)