2008年4月21日月曜日

留学体験レポート

Philipps-Universität Marburg

上岡麻美


 私は2006年9月から交換留学生として、ドイツのヘッセン州にあるマールブルクという小さな町に来ています。マールブルクでの生活が半年を過ぎた今、これまでの生活や大学の授業の様子など、留学生活を少しご紹介いたします。
 マールブルクにある大学、Philipps-Universität Marburgで私は美術史(Kunstgeschichte)を中心に勉強しています。美術史の授業は主に、講義(Vorlesung)とゼミナールが開講されています。
(準備コースのクラス)

 前学期(2006-2007冬学期)では、残念ながら講義の聴講だけでしたが、今学期は講義の他に、建築の歴史のプロゼミナール(Proseminar „Einführung in die Architekturgeschichte“)に参加しています。このプロゼミに参加しているのは2学期目の学生、つまり1年生がほとんどの入門の授業で、ゼミの補足としてTutoriumという授業も開講されており、そこでチューターの学生が建築の基礎を教えてくれます。ゼミでは毎回、学生が約30分間の発表をしますが、テーマは最初から与えられています。建築の専門用語がたくさん出てくる上に、普段のコミュニケーションもろくに出来ない私のドイツ語の能力では、授業についていくことはとても難しく、ましてや発表をするのはかなりの労力が必要だと思いますが、Tutoriumでは基礎から勉強でき、内容の濃いものとなりそうなので、とても楽しみです。

 美術史の授業の他に、外国人留学生向けのドイツ語の授業や、Sprachenzentrumというところで開講されているドイツ語のコース・授業も受けています。週2回のコースや、発音、会話、聞き取りの授業などの基本的なものから、ドイツ語での発表を目的としたものや、学術的な文章の書き方、語彙などの授業など、様々な授業がレベル別にあります。ドイツ語のコースではクラスでマールブルクのラジオに出演するなど、とても楽しい思い出が残っています。今学期私は、ゼミでの発表に合わせて“Wie halte ich ein Referat?“というドイツ語での発表を目的とした授業を取っています。先生はとても明るく熱心な方で、クラスの仲間たちもみんなやる気に満ちあふれていて、楽しく勉強しています。
(ドイツ語コースのクラスでラジオに出演)

 マールブルクでは沢山の留学生たちが勉強しています。私と同じように交換留学で来ている学生や、半年間だけの留学生も世界中から来ています。学期が始まる前に私はドイツ語の準備コースに参加していました。月曜日から木曜日の午前中、4週間のコースで、主にその時期に来た留学生たちがそのコースに参加していました。15人くらいのクラスが6クラスあり、そこでは1年間一緒に勉強していく友達がたくさんできます。一緒にご飯を食べたり、パーティをしたり、同じ授業に出たりと、準備コースの後もずっと付き合っていく仲間ができます。また、マールブルクには日本人の留学生が沢山います。毎学期10人くらいの学生達が来るので、全部で20人くらいになります。特に私にとっては、同じ立場にある日本人の友達がたくさんいることは心強く、いつも励まし合って、辛い授業にも耐えています。夜中までお互いの留学生活について語り合ったり、一緒にご飯を作って食べたり、愚痴を聞いてもらったり、励ましてもらったり・・・もちろん日本人以外のたくさんの友達からも日々元気をもらっています!

(寿司パーティにて)

 これまでの半年間は日々の生活に慣れることに精一杯で、またドイツ語への意力も失っていたので特に何をすることなく過ぎ去っていったのですが、今学期、残りの数ヶ月はチャレンジの生活になりそうです。

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