私はドイツ語学科内でも、ドイツサッカーの熱烈なファンとして知られています。とは言え、ドイツ代表チームへの愛着はそれほどでもなく、私が年甲斐もなく熱くなるのはドイツ「連邦リーグ(die Bundesliga)」の特定チームの試合の時なのです。
そのチームは、1909年に創設された伝統あるボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)です。一般にBVB09と呼ばれることが多いのですが、これは正式なチーム名、Ballspielverein Borussia Dortmund 09(球技競技団体ボルシア・ドルトムント1909年)の短縮形なのです。ドイツのファンの多くは、このチームを普通に「ベー・ファウ・ベー(・ヌル・ノイン)」と呼んでいます。ちなみに、クラブ名に使われている<ドルトムント>はドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州(Nordrhein=Westfalen)有数の都市(人口約60万人)であり、特別な説明も不要と思われます。一方、日本ではなじみの薄いもうひとつの<ボルシア>という言葉は、「プロイセン(プロイセンの勝利の女神)」という意味をあらわしています。このことを知っていた人はかなりのドイツ語・ドイツ事情通ですよ。
私がこのチームの試合を初めてみたのが1980年(対VfB Stuttgart戦、スコアは3:3と記憶)のことですから、かれこれ27年近いファンと言えます。いまでこそ、1990年代の華々しい活躍(1994/95年、1995/96年のドイツチャンピオンシップ連覇<Deutscher Meister>、1997年のUEFAチャンピオンズリーグ優勝とトヨタカップ制覇)をふまえて、BVBはドイツでも屈指の人気チームとなってはいますが、1980年代にはあわや二部落ちの危機を味わったこともありました(1986年復活祭のFortuna Kölnとの伝説の入れ替え戦第2戦を生で観戦した経験ももっています。結構自慢です!)。
ホームスタジアムは、満員時には8万人を収容できるジグナル=イドゥーナ・パルク(旧名称:ヴェストファーレン=シュターディオン)。昨夏のFIFAワールドカップドイツ大会で、日本がブラジルと戦ったモダンで美しいサッカー専用競技場と言えば、理解していただけると思います。(写真1)
ファン気質は、ユニホームが同じ黄と黒ということは無関係にしても、日本のプロ野球球団の阪神タイガースのそれと酷似しているようです。(写真2)ライバルチームは、もちろんバイエルン・ミュンヘン(FC Bayern München: FCB=エフ・ツェー・ベー)。それからルール・ダービーの相手となる不倶戴天の敵シャルケ(Schalke04: S04=エス・オー・フィア)です。
わが愛すべきBVBは、今シーズンは出足不調で、12月終了の前半を終わって18チーム中9位と、ファンの期待を見事に裏切ってくれています。とりあえず1月26日にはじまる後半戦での巻き返しに注目してみましょう(後期開幕選はホームでの対バイエルン戦)。
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ご覧のように格調もなにもない超極私的ブログではありますが、BVBやライバルチームの近況報告のみならず、折をみて、ドイツサッカーの歴史などを紐解きながら、みなさんにドイツサッカーの魅力を紹介していきたいと思っています。
乞うご期待。
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