2019年11月4日月曜日

【インタビュー】卒業生が紹介するドイツ語学科 Vol.2後半 (文字起こし版)

ゲスト:高木典子さん(ドイツ語学科卒)
インタビュアー:由利知奈美(ドイツ語学科4年・工藤ゼミ所属)


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 では、引き続き、就職に関連する質問をさせていただきます。今、まさに就活をしている学生がいたり、3年生はこれから就活を始めると思うんですが、その、就職活動で悩める学生に何かアドバイスありますか?

そうですね、就職活動悩める学生・・・、うーん、おそらくあの、いろんなことがわからなくて悩んでるっていう学生が多いのかなと思うので、やっぱり、あの、分かることは何かな、何が嫌で何をしてみたいかなっていうことを、あの、自分レベルで考えてみるってのが大事かな、と。あの例えばどういう会社に入りたいとかどういうことをしたいっていうことが言えなくてもいいと思うんですよ、私は。そんな感じで、どんな、どんなことに悩んでるのかな、学生は?




 私の周りで聞くことには、あの、就活を始める前までは、ぼんやりとだったけれど、あの、とりあえず自分のやりたいことが少しでもわかっていたけれど、始めてみて面接とかにいってみて、で、それでやってるうちにどんどん自分が本当に何をやりたいのかわからないって、という声をときどき聞きます。

 うーん。あの、それは素晴らしいことだと思う。あの、やってる中で見えなくなって、分からなくなっちゃったっていうのは、結構当たり前のことかなと私は思うので。あの、じゃあ、そうなった時に、うーん、アドバイスですね・・。まあ、私の個人的な経験から言うと、どんなシンプルなことでもいいから、何が譲れないか、例えば仕事をする場所なのかも、もしくは仕事する環境が、あの、変わってほしいのかとか、もしくは、あの、いろんなところへ行ける仕事がいいのか、デスクワークがいいのか、そういうすごくシンプルなことでいいので、うーん、自分の好き嫌いを、こう、考えてみるところから始めてもいいのではないかな、と。たぶん学生さんは、わからないことが多すぎるにもかかわらず、この会社に行きたい理由はこうこうこうなんですって、あの、理由は考えなきゃいけないじゃないですか。何故、志望動機は何ですかとか訊かれた時に、あの、会社の勉強をして、その会社がこうこうこういう会社だから来たいんですっていうふうには、多分、準備をすると思うんですけど、それが多分、自分の本当にやりたいこととリンクされてないと、「あれ本当の動機だったのかな?」みたいな、多分そこで、いろんな悩みが出ちゃうと思うんですよね。で、それは建前で、建前も動機も大事なんだけど、本音の動機も持ってなきゃいけないんだと思う。で、本音の動機は、例えば、えーと、そうですね例えばこの会社だったら技術者の多い会社なので専門的な仕事ができるんじゃないかと思うとか、もしくはここの職場は女性が多いから、多くの女性と仕事ができるんじゃないかなとか、そういう単純なことでいいので、本音の動機、自分の中で隠しておく動機を持っておくと、あの、「ぶれない」かもしれない。




 次に高木さんの転職に関しての経験と転職に対する考えをお訊きしたいんですけれども。その転職の契機となる実例とか、その後の成功例、失敗例とかありますか?

 はい。私は転職を2回しています。で、あの実は仕事上、転職を促す仕事をしているので、今は「現職の方にこんな仕事があるんだけどこっちへ来てみませんか」っていうことを仕事にしているので転職っていうテーマに関わることすごく多いんですね。で、えーと、成功する転職は、やはり行きたいと思って行くところ、今の状況が嫌で行くんではなくて、今の状況は今の状況でもいいんだけれども、こっちの、こっちの仕事、こっちの状況の方がさらにワクワクするので、そこに行きたいって思った転職はうまくいく例が多いです。で、あの、 転職を考える人たちにも、その仕事を辞めたくてしょうがない人達には、私は必ず「よくよく考えてからにしましょう」ていうようなアドバイスをしています。


 転職に関してなんですけれども、転職に関して日本とドイツでその転職に対する考え方とか、実際の転職のあり方に違いなどありますか?

そうですね。あの、そうですね、ドイツと日本と比べると、ドイツの方が転職に対するアレルギーは少し、少ないのかなと、で、アレルギーって言い方したらあれですけど、あの、例えば有名で大きな会社に長く勤めている人達は、ドイツでも日本でもなかなか転職をしたがらない。えー、それから移動が伴う転職、例えば東京から大阪に行かなきゃいけないとかドイツフランクフルトからハンブルクに行かなきゃいけないとか、引っ越しを伴う転職はドイツの方が嫌がる傾向があるかな。日本の方が割とフレキシブル。で、最近の若い人たちの傾向を見ていると、あのドイツも日本も転職に対する考え方、もしくは転職に関する、転職に対するにポジティブな考え方が、うーん、両者が割と似てるんじゃないかなと、両国とも似ているんじゃないかなという印象を受けます。ただ、あの、データを持ってるわけではないので、必ずしもこうとは、ちょっと言えない。


 では高木さんの転職に対する考えをお聞きしたいと思います。高木さんにとって転職とは何ですか?

はい、えーと、そうですね。転職は転職しようと思ってするものではないと思います。あの、結婚とちょっと似てるかもしれない。結婚しようと思って結婚するよりも誰かを好きになって自然に結婚した方がいいと思うんですね、私ね。だから転職も同じで、あの、いい出会いがあって、それが自分の今の状況、それから、将来の状況にフィットしているんであれば、どんどんしていいと思うし、もしかしたらするべきなのかもしれないというふうに、私は考えます。ですので、あの、自分の意思を持った転職。自分がしたいから動く。あの、家族を巻き込んでも動きたいというような転職はきっと失敗しないというふうに思います。で、あの、うーん、その転職を何かのせいにしてしまったり、何かの理由にする転職、例えばあの、そうですね、実家に入らなきゃいけないから仕事を変わるとか
あの、それが事実であっても誰かのせいにすると、あんまりうまくいかないことがあるんじゃないかなというふうに経験上、あの、あります。ですので、どんな、そういう理由があっても、私がいつも転職を考える方に言うのは、あの、なんらかの自分の理由を持った方がいいですよ、それが半分嬉しくない理由であっても、こうこうこういう理由で私は、僕は転職をしたいんですっていう風に屁理屈でもいいのでそういうものを持って、で、動くと失敗しない、と思います。


 自分を軸にして転職を考えていくと成功するという

―そうですね、で、どんな、例えばあの、転職って降って湧いてくることもあるんですね、スカウトされる、あのいわゆる、例えば昔の上司が新しい会社に入って、ええ、あなたも来ないですかってふうに、スカウトしてくるような場合は、「なるほど、うーん、どうしようかな」って考えなきゃいけないって。そういう時も、そういう時は、逆にこう、自分がアクティブに動いた転職ではなくて、どっちかと言うと、舞い降りてきた転職だと思うんですね。で、そういう時でも、自分がどうしたいかを考える。で、自分が今の仕事から変わりたいなって思った時も、じゃあ何を変わりたいのか。どこでどんなことができたら自分は嬉しいのかという、こう、なんだろうな、どこかに自分の意思とは自分の夢っていうか、自分の、そうですね、したいことを持って動けば、あの、失敗しないと思います。


 次に今回の取材を通じて高木さんドイツ語学科の卒業生でいらっしゃいますが、他の今社会に出て働いている卒業生に対してメッセージありますか?

ドイツ語の学生でってことですか?ドイツ語学科の卒業で、社会人の人たちのメッセージですか。うーん・・・。

 ―また、もしくは・・・

 ーないです(一同笑)ごめんなさい。ドイツ語学科卒業の社会人に対するメッセージって言われると、なかなか出てこない・・・。

 もしくは今、あの、ドイツ語学科に在籍している学生に向けてのメッセージなどありますか?

そうですね・・・。あの、なぜドイツ語学科に入学したのかていうのは、たぶん学生それぞれ違うと思うんですよね。で、私も、あの、ドイツ語が好きで入学した覚えはないので()aあのそういう方たちも中にいらっしゃると思うんで、そうですね、もしメッセージをというんであれば、せっかく出会えた、あの、仲間、それから勉強する環境、ドイツ語勉強するっていう環境、それからドイツに触れるっていう環境。獨協大学のfacility(設備)はドイツの大学と比べたら、もう比べ物にならないほどfacilityの質が良いので、勉強するには最高の場だと思うんですよ。ドイツの学校は、ドイツの大学はお金がないのでfacilityの質が非常に悪い。それを多分知らないで、ここで勉強してると、その良さに気がつかないではないかなと。私はドイツの大学に行って、その良さに気がついて、で、卒業してからさらに、その良さに気がついて、ちょっと遅かったので。ですので、いま学生生活してらっしゃる皆さんには、ぜひそれを満喫して、あと他のを見て、あの、きちんとこの学校を比較する、というようなこともするといいんじゃないかなっていうふうに思います。


 さっきの質問で学生生活についてで、軽音楽部に所属していたとおっしゃっていましたが、それで、さらに活発にも活動していたそうですが、そういった部活動の当時の友人や、また部活動以外の、学生時代の友人と今も会ったりしますか?

はい、部活動をいっしょに、ともにした友人は、あの、今も頻繁に会う友人がいます。で、私にとっては、大学生活はとても部活動を中心に、楽しい生活だったので、あの、そこの友人が一番多いかな。それ以外は、ほとんどいないと言ってもいいかもしれません()


 再会してまた、話す中、たとえばどんな話をされたりしますか?

そうですね、えー、何でも話せるってところがいいかもしれないな。結構、何でも話します。皆さんが、あの、全然進んでる道がそれぞれ違うので、あの、どうしてそういう仕事についたのとか、何を間違ってそんなふうになっちゃったのみたいな話を、こう、しながら、昔一緒に音楽をやってた時の事を話したり、あとやっぱり、あの、音楽が好きな仲間だったので、それは今も変わらないんですよね。ですので、やっぱり音楽の話で盛り上がったり、というそんな感じです。


 やはり学生時代の友人と卒業後できた友人と、やはり違いますか?

そうですね・・、違うこともありますね。違うこともありますね。あの、特に学生時代から知っている友人で、学生時代に一緒に泣いて笑って、怒ってみたいなことを経験した友人は、例えば10年ぐらい会わなくても、また会った時にすぐに戻れるっていう、あの、良さがあります。


 最後に学生に向けて、大学生活でしておくべきことについて、お話していただけますか。

い、えー、学校の先生にはちょっと怒られちゃうかもしれませんが大学生活っていうのはすごく貴重な時間なので、とにかく遊び、働き、そしてお友達と笑って泣いて、あの、怒ってというかですね、満喫してほしいなって、いうふうに思います。で、それはなぜかというと大学の時に、えー、あの、そうやってした経験ってのは、社会人になってから本当にびっくりするほど役に立つ。で、それは勉強よりも、そういう人生経験の方が、恋愛経験であったり、それこそアルバイトの経験であったり、まあ、バンドでクビになるとかですね()、そういった経験をした方が本当に後ほどいい力になってくれるので。あの、まあ、勉強するなとは言いませんが、勉強をしながら、うーん、楽しいことに6割ぐらい(笑)時間を使ってくださいっていうふうに是非言いたいです。



 今日は、ありがとうございました。

どうもありがとうございました。